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「兄ちゃん!」
僕にとっては誕生日プレゼントなんかより百倍も嬉しい出来事だった
まだ、兄には意識がある!
僕はすぐさま、兄に駆け寄った、
「大丈夫!?お兄ちゃん!」
僕は大きな声で声をかけた、周りの騒音に負けないくらい
そして、兄が僕に気がついた
「お、おう○○か、がはっ!もうみんな死んじゃったのか……」
「大丈夫!?」
兄は吐血し全然大丈夫な状態ではなかった。
しかし、僕はその言葉しか思い浮かばず、全力でこえをかけた!
「ごめんな、こんな姿で…もっと、喧嘩ばかりじゃなく
仲良くすればよかったな、ぐふっ!」
「大丈夫だよ、僕は毎日が楽しかったよ!だから、行かないで!
僕を一人にしないで!」
僕は、兄の手を握って決死に叫んでいた、
「ごめんな、こんな兄ちゃんで、俺も楽しかったよ、
もうひとつ謝らなくちゃいけないことがある、
一人にしてごめんな…………」
ガクッ
兄の頭が地面につき、握っていた手にはもう力が入っておらず、
自分の手で支えてあげているだけだった…………
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