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何も、唱えていないがペルの周りにはどんどん黒いオーラが溢れんばかりに出てきたそれは、バルスに比べると圧倒的な量だった
その時点で、バルスは身震いしており、膝が笑っていた
「行くぜ 全ての悪、邪悪の根源、世界を覆いし
闇を司る悪魔の王【ヘル・ディアス】!」
「おお!やっとわれの出番か!ん?アレスか、久しぶりの戦闘だ、
ちょっとぐらいは楽しませるのだぞ」
「闇を纏え、ブラックブレイブ」
闇のオーラがペルを包み込み、どんどんと魔力量が上がっていくのが分かった
ペルはディアスそのものを纏い、悪魔の姿になった。身長はそのままだが、魔力の量と質が尋常ではなかった
バルスは驚いていた、ペルが本当に悪魔であったことに。
それも、悪魔界の頂点に君臨する悪魔であったことに。
しかし、勝負を諦めた訳ではなかった
3秒程、静かな空気が流れた、
先に、動いたのはペルだった
何も、唱えずに一瞬で黒い煙になり、現れたのはバルスの後ろだった
そして、ストレートを放った
(魔法を、口で言わずに発動する事を詠唱破棄と言う)
バルスは、ギリギリで反応したがパンチ一発で吹っ飛ばされて、
反対側の結界にぶつかった
「ぐはっ!こっこれほどとは、やるな」
「お褒めに預かり恐縮です、では、どんどん力を見せてください
こんなものではないでしょう」
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