第3章 ドウメキと妖精

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○閑話休題 七奈や凛子先輩が居ないので僕は面倒だと思いながらも相談を担当したので仕方なく準備をする。 虚空界につくと玄成とレイラはこの前、僕と玄成が戦った時のようにグラウンドの中心で構えていた。 僕はこの前の七奈のように二人の間に立つ。 二人とも自然体を保っている。 「「『武装』」ですわ」 玄成はいつものように右腕が、レイラさんは左足が機械によって覆われていた。 「宝石電磁妖精(キャルーグレムリン)だ」 「三葉電磁妖精(トレフルグレムリン)ですわ」 二人の『武装』は完了した。 「俺に勝てると思っているのか?」 この『電磁妖精』は玄成が開発したものだ。 ということは玄成はこの構造を理解しているという事になる。 ならば、圧倒的に玄成が有利ではないのか? 「わたくしを誰だと思っての発言ですの?」 自信満々のレイラさんを見て僕もだが玄成も不安に思っているようだ。 「準備はいいですか?」 僕は回りを確認してから二人に聞く。 「問題ないぜ」 「いいですわ」 二人の返答を見て僕は腕を上げる。 「それでは…………始めッ!」 世にも不思議な決闘の始まりだ。
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