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「なら、玄成。家族の願いは聞き入れてやれ」
そう、家族というのなら願いを聞くはずだ。
何て言ったって家族のために今までの概念を覆す『電磁妖精』 を作った。
そこまでの事ができるのならレイラさんの願いを聞き入れない訳ではないだろう。
「痛い所を突いてくるんじゃねぇよ」
玄成もそこは悩みどころのようだ。
「何でそこを渋るんだ」
僕はずっと思っていた疑問を口にした。
レイラさんの性格から考えて、玄成には直談判はしたと思う。
それだから僕に依頼をしたのだろうと考えていた。
「じゃ、質問だが家族に崇拝心はいらないだろ」
少し怒り気味に玄成は言ってくる。
知ったこっちゃないが僕は相談委員。
仕事はきちんとやらないといけない。
「レイラさんが今のままでいいのか?」
僕は玄成に逆に質問を返す。
「そりゃ、嫌だぜ。俺にだってーーー」
やっと玄成の本心を聞ける。
そう思いながら僕は耳を傾ける。
「聞かせてもらいましたわ」
生徒会室のドアがバッと開きレイラさんが現れた。
「それなら、ダーリン。わたくしと勝負してほしいですわ。全てを賭けて」
僕と玄成は驚きで固まっている。
「聞こえていないのですの?」
いや、聞こえてはいるのだが。
「決闘を申し込みます。悠摩さん、審判をお願いしますわ。それで負けた方は勝った方の全てを差し出すルールでやりますわ」
後で過去の決闘の書類を見てみたのだがここまで内容がぶっ飛んだ決闘は始めてのようだった。
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