第9話

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「このホームページを開いた第三者から問い合わせはなかったですか。」輪島は唯達がみたサイトが今現在機能しているものと同じだとは思えなかった。 「そうですね、一件気になる電話があったのを憶えています。うちのホームアドレスで占いのサイトが出てきたと言う問い合わせでしたが、アドレス間違いだと処理しまっていました。めったにアクセスしてこないので最近はホームページのチェックも行っていませんでした。」 「占いのサイトですかと問い合わせてきた方はどのような人でした?」 「女子高生だったようですが、年齢や名前は確認していません。」 「問い合わせがあったのはいつですか。」 「6月末27日頃だったような気がします。」ランスロットもいわばウイルスにホームページをのっとられた被害者だ。 ホームページの内容を変えてしまうウイルスとは一体どんなウイルスなのだろうか。このランスロットのサイトが占いのサイトであったなどとは誰が想像できようものか、占いとは全く程遠いサイトであった。 6月下旬から自殺の日までこのサイトを開いた者は唯を含め10人だけだったとは思えない。通販利用者のアドレスを使い今回ランスロットのサイトの異常に気付いてたいなかったか問い合わせを行ってもらうよう社長にお願いした。社長は快諾してくれた。 2日後輪島に山下から連絡が入った。 「輪島さんの同じ課の方が友人の会社が今、私の友人の会社にガサ入れだという事で会社中を調べ尽くしてデータ類一式差し押さえていると言うのですよ。」 「え、どういう事ですか?」 「実は私の友人の会社はホームページを作製しておりますが、作ったホームページが事件に関係しておかしな事をしていないか、捜査するっていってきたんですよ。」
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