第12話

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「今の説明はMSDOSをバッチファイルにした例えですが、既存ソフト、オペレーションシステムはそれぞれのマシン言語で構成されています。フォートラン、コボル、C、C++、ベーシック言語、インターネットはジャバ言語で、人間が認識できる数字や記号で作成した後コンピューターが認識できる言語にコンパイラ即ち翻訳してしまいます。コンピューターウイルスはそれぞれの言語に対応したウイルスがその言語のファイルの機能を損なうんだけれど。先ほどのバッチファイルの様にどのファイルも消去してしまうものもあります。」「今回の事件に絡んだウイルスはホームページですからジャバ言語のプログラムでしょう。単にプログラム機能を損なうものでは ウ 淵ぅ鵐好帖璽覽’宗紡召離廛蹈哀薀爐魎 犬離廛蹈哀薀爐膨媛辰垢覽’修盪 辰討い泙后B召離Εぅ襯垢犯罎戮独鷯錣僕椴未梁燭ぅ廛蹈哀薀爐噺世┐襪任靴腓Α 輪島は理解できたような出来なかったような表情で首を左右に傾げながら聞いている。輪島のしぐさを見ていると滑稽であり可愛くも見える。由美子と同じ大学学部を卒業して初就職がソフトエンジニアだった山下には由美子の説明が理解できる。 「やはり今回のウイルス感染は時間設定だったんだろうね。」 「そうね、実行ファイルが時間と条件を管理して、書き換え様のインスツールファイルは別に圧縮ファイルにされていたかも。目的を達成したら数分後にアンインスツールして実行ファイル自身も消滅してしまうような手のこんだウイルス、プログラムよねこれは。」 「そんな手のこんだウイルスを作るとしたら人間以外にないやろな。」 輪島が聞いた。 「あははは、ウイルスは皆人間が作るものよ、愉快犯てやつよ。」 由美子が嘲笑うかのように言った。
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