第1話

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. かちゃり、と下から音がする。 視線を下げればズボンのベルトに手をかける姿が視界に入る。 「!!や、めっ…!!」 「ははっ」 特徴的な乾いた笑いとともに そこをぐに、と握りこむ。 「~~っ、ぁッ、…!!!」 「あれ、ここドア閉まってるー」 「っ!!!!」 いつの間にか、無邪気な声が自分の後ろから聞こえる。 扉1枚を挟んだそこに、人がいる。 目の前の奴をき、っと睨み付けるが全く取り合う気がないらしい。 そのまま先に軽く爪をたてられる。 「~~~ァ、ぁッ……!!!」 「なんか音?声しなかった?」 「えー、そう?俺聞こえなかったけど」 .
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