第1話

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. 「…………はあッ、…はッ」 うつむきながら息を整える。 頭がぐちゃぐちゃで、とにかく呼吸を整えようと必死だった。 だから気付かなかった。 パシャリ、と軽い電子音がして顔をあげれば携帯を片手に持ち にやりと笑う顔があって。 背筋に冷たいものが走る。 「~~~!!!やめ!!なにとっ…消せ!!!」 「ははっ」 笑いながら見せられた画面には、下を向いていても俺だとわかる角度の写真。 ご丁寧に足まで写されてて、これじゃ露出狂みたいだ。 「な、わかるだろ?」 .
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