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ちゅ、と音がして唇が離れる。
恨みがましい目で見つめつつ告げる。
「はやく…っ!」
「なに、先もしたいって?」
「ちがう!!写真!!」
「はいはい、わかってるから」
画面を見せながら
んじゃ仕方ないから消してやるよ、と告げつつ消去ボタンを押した。
はずだった。
「ふはっ!!消すわけねぇだろバァカ!」
なんで俺は忘れていたんだろう。
こいつは悪童だ。
なぜ素直に信じてしまったんだろう。
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