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「フィク~フィク~」
誰かの声が聞こえる・・・。
俺を呼んでいる。
俺は死んだんじゃないのか?
とにかく、起きてみよう。
「・・・ん・・ここは・・・?」
見渡す限り、真っ白な世界。
雪?いや、それも違うようだ。
俺の見たことの無い物質。
この空間は広くはない、大体六畳位かな。
その4隅には松明が置いてあった。
明かりは発達していないのだろうか。
「ようやく目覚めたか、フィクよ」
「・・・は!?」
目の前に何かが現れた!
何か、形容しがたい何かだ。
見た感じ・・・人?
でも上半身白いし下半身黒いし・・・何だこいつ!?
顔に至っては・・・んーどこを見ているの?
前と後ろに顔がついているよ?
だが不思議とこの人(?)を嫌いにはなれない。
むしろ好印象すら覚えた。
「アンタ、誰なんだ?」
「『シィ』・・・正体はいずれ分かるさ」
わかるかぁぁぁぁ!!
こうなったら、徹底的に質問攻めして聞き出してやる!!
覚悟しろよシィ!
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