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一人の神が世界をさまよっていた。
「んーこの世界か?・・・違う、ここか!・・・違うなー・・・ここかっ!ここだー!!」
空を飛び、大きな大陸を渡る、広い樹海を飛びまわり、火山をも作りだし灼熱の溶岩を越える。
神は理想の世界を作ることに成功したようだ・・。
「後は・・・生き物を作って・・・島を作って・・世界を作って・・あー、生き物が生きられる空間がまだだった・・やり直し!」
神にも感情はある。
「・・・だるくなってきた・・・ってか一人じゃ無理だし!誰か手伝えや!」
神はまず、島を作った・・・生き物を作った・・・空気を作った・・・それだけ。
後は、誰か来るまでなにもしないのだ。
「早くこいよなー・・・あっ!?」
神は間違って大きな土の塊を奈落の底に落としてしまった。
奈落の行きつく先は、他の神が作った『現実』という世界。
人間たちの世界なのだ。
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