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【小さな孤島】
シィがその辺にボックスやらかまどやらを置いていく。
皆前の高野豆腐の遺品だ。
「さぁ家を作ろうか」
「おぅ!!」
さっそくボックスから原木を持ち出す。
「フィク、その原木をこの台に乗せてくれ」
フィクが用意した謎の台、ここに原木を置くと、置いた瞬間4つの木材に早変わりした。
やはりここは何でもありなんだね。
「これは『作業台』といってな、物を加工する道具だ、自動でな」
そういいながら慣れた手つきで64個の原木を置き、254個の木材に変えていた。
「よし、シィ、俺ここなら何でもできる気がする!!」
ちょっと楽しくなってシィから木材を奪い取り、設置を始める、まずは柱だな!
「よっしゃ!いーくーぜ!!」
「おいフィク、足元見てやらないと足を滑ら――――」
ツルっ・・・
「ちょぉぉぉぉぉい!!」
ドシャァ!
「―――せるぞ・・・って言わんこっちゃねぇ・・・な?」
「・・・・・」
死体はしゃべらんのだ。
《fikuは地面と強く衝突してしまった》
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