新居建築

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次の日の朝 「・・・はい、完成だね」 「・・はぁ・・・はぁ・・・完成だぜ」 まさか家を一日で創るとは・・・・。 家は二階建て、左右を薄茶と焦げ茶の木で建てた。 薄茶の方が俺の部屋 【フィクの部屋】 「はい俺の部屋ー!フゥ!」 焦げ茶の方がシィの部屋 【シィの巣】 「・・・・??ッ」 びしっびしっ! 無言で叩いてくるシィ、落ち着け、落ち着くんだ! 「別に良いし」 そういいながらも表札は変えない、もしかしてちょっと気に入ってるのかもしれないね。 「フィク、二階見てないだろ、案内してやるよ」 「おぅ」 シィと一緒に二階を見に行く。 二階は、廊下を挟んで向かい合った狭い部屋が二つ存在する。 「ここは物置にでもしようかなーと考えているんだ」 「なら外にあるボックスをここに片付けないとね」 「今は寝たい・・・」 シィは目をこすりとても眠そうだ。 「うん、俺がやっておくよ」 「よろしく頼むぜ」 そういうとシィは部屋に戻って行った。 何はともかく新築の完成だ。 「お疲れさまでした、シィ」 俺は、シィを見送ると、外にあるボックスを二階に置く作業に入った。
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