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『朝の体操』の音楽を合図に、長い朝礼が始まる。
七月戦を控えているという事もあり、所長の話も熱を帯びてくる。
そんな所長をよそに営業員さん達は、密かにチェックを入れているはずだ。
この若いスタッフに。
知ってか知らずか。
りくは、真面目にメモなどとりながら、時折頷きながら所長の話を熱心に聞いていた。
何年後かの自分もこのように、熱く熱く語るのだ。
初々しい雰囲気を営業所内に充満させるりくは、
波乱の波も同時に持ち込んだのである。
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