第1話

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「どこで?」 「俺の部屋来る?」 「決まりね」 あくまでも軽く。 まるでスポーツでもするように、軽く、爽やかに。 (すごい、順調) 話はトントン拍子に決まる。 多少お酒の力を借りてみたが、それ程酔ってはいない。話が決まればもう飲む必要はないし。 明るい居酒屋のカウンター。屈託のない笑顔の彼。 13歳年上の私は、狩りに成功した喜びをひた隠し、 白々しくも、恥じらいの笑みを彼に向けた。
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