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「ももちゃん?」
名前を呼ぶが返事はない。
「も~も?!」
『ガリ…』
(やっぱりね)
ふすまをあけると、ももちゃんがちんまり座っていて、私を見上げて恨めしそうに、
「みゃー」
と鳴いた。
――――――――
ビールを一気に飲みながら、今夜の事を思い出す。
まだ体の芯が熱い。
肌と肌が触れる瞬間が好き。どうにもならない幸福感に包まれて、身体が震える。
今回のターゲット。
河合 りく。
一夜限りでは名残惜しい。
メールの着信履歴にりくの名前。
―また会える?―
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