第1話

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ハインドットは笑って言った。  消えた衝撃で煙が立ち込める。煙が晴れたと同時にラルクから笑顔が消えた。  そこにはもう一体のルーク。  「二駒連動か・・・さすがお前の妹だカミーナ」  「ありがとうございます」  笑顔でカミーナはそう言って安心したかのように笑顔をこぼす。  「な!そんなのありかよ」  ラルクがそう言うと、ニーナは姉とそっくり同じ笑顔で微笑んで言った。  「まだ終わりじゃないわ」  すう・・・と深呼吸をし、一言言った。  「クイーン」  羽の生えた巨大な女神がニーナの後ろから姿を現す。  「ほう・・・召喚できるのか、こりゃまた驚いた」  ハインドットはその神々しさに目を見開きながら笑う。カミーナは目を閉じて微笑んでいる 。  「キング!」  ラルクはそう叫ぶが、何もあらわれない。  「おわりね」  ニーナがポツリと言った直後、クイーンの腕が動き、クイーンの持つ巨大な剣が次々と何もかもを吹き飛ばしていった・・・  「まったく。これからが楽しみだな」 ハインドットは、悔しがるラルクとニーナを不敵に笑いながら見比べていた。     END
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