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教授はそういい、鼻息荒く大型の洗濯機を見ている。
山村はため息をつき、中をあけて見せる。そこに従来の部品はなく、外観は洗濯機のようにみえて、中身は空っぽ。その中に体育座りをした人が押し込まれている。
「おお!これが・・・あぁ!なんて美しい・・・注文した通りの女だ。よく見つけたな」
そこには死んだ魚のような目をした女。俺らの仕事は不幸な事故で死んだ死体を引き取り、その死体を運ぶ。
それが大好きなクズ野郎にそれを届けること。有名な大学教授の趣味は若い女の死体・・・つまりは、死体愛好家。洋名でネクロフィリア。続いて鶴見が同じようにトイレを指す
。
「こちらのこのタンクにホルマリンが入っています。死体保存にどうぞお使いください」
説明を聞いているのか聞いていないのか、教授は目を奪われたように女の体をまじまじと見ている。
どんなふうに彼女を扱うのだろうか。犯すのか。眺めるのか、どちらもか・・・
ただ、一つ思うことは、頭のいいやつほど人生のどこかで頭のネジが吹っ飛んでいると、この仕事をしていると嫌でもそれがよくわかる。
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