1人が本棚に入れています
本棚に追加
「いったいここはどこ?」
奈々美は今、自分が置かれている
状況を理解できていなかった
ほんの数時間前まで
駅前のカフェで親友の朋花と
お茶をしていたはずだった。
同じ高校に通う朋花とは、
あのカフェでお茶をしなら、
恋バナをするのが奈々美の楽しみだった。
今日も、いつものように朋花と
あの店で話をしていた。
「なのに‥なんで私、こんな場所にいるの??」
見渡す限りの砂漠の中
奈々美の声だけが響いていた。
あるのは、漆黒の闇に浮かぶ
宝石の様に美しい蒼い天体と、
奈々美だけだった。
最初のコメントを投稿しよう!