第1話

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「いったいここはどこ?」 奈々美は今、自分が置かれている 状況を理解できていなかった ほんの数時間前まで 駅前のカフェで親友の朋花と お茶をしていたはずだった。 同じ高校に通う朋花とは、 あのカフェでお茶をしなら、 恋バナをするのが奈々美の楽しみだった。 今日も、いつものように朋花と あの店で話をしていた。 「なのに‥なんで私、こんな場所にいるの??」 見渡す限りの砂漠の中 奈々美の声だけが響いていた。 あるのは、漆黒の闇に浮かぶ 宝石の様に美しい蒼い天体と、 奈々美だけだった。
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