第1話

5/6
前へ
/6ページ
次へ
俺には興味がないお人だよ、ろくな話じゃないさ」 「葉月様!」 「美雨、ごめんないつも迷惑かけて」 美雨は、はぁと溜息をついて詰め 寄っていた葉月から離れた。 「わかりましたわ、帝には葉月様 は夜の散歩に出かけて、宮殿には お見えにならなかった、そう伝えておきます。」 「悪いな」 「悪いと思われるなら、この私の 事も、少しはお考え下さい。いつ もいつも‥帝に嘘をつく私の身に も‥」 「悪いと思ってるよ!それにいつ も感謝してる。」 「帝のお耳に入る前に、夜のお散歩に行ってきてください。嘘を付くのは心苦しいですから‥」 「あぁ、そうだな、雷? 」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加