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「みんな…今までありがとう…」
―スッ―
「――おい!」
「えっ!?」
グイッ
私は腕を引っ張られ倒れたドサッ
「いてて…」
「いっ…た―」
今、
何が起きたんだろう…
確かうち死のうとして―
「馬鹿やろう!!」
ビクッ
腕の引かれた先をみる
すると人がいた
しかも…男の人だ。
「何やってんだよ!危ないじゃないか!!」
ビクッ
「…私――」
ぶるぶるがたがた
震えがとまらない
それに涙も―
ポタポタ
「ひっ…くっ……うっ」
「あっー…怖かった‥よな。
もう大丈夫だ!」
「うっあっ……あぁぁぁぁぁぁっ」
私は思いきりないた
その人の言葉が、
温もりが…とても温かく安心した
今まで誰も助けてくれなかった
だけど、
今ここに私の事を助けてくれる人がいた。
この男の人の手が温かくて優しくて―
今まで感じた事のない優しさだった
それに人に助けられるって事がこんなにも嬉しいなんて――
「グスッ…あっあの―」
「ん?」
男の人と話した事がないので、
私は緊張していた
「…」
もじもじ
「なに?」
「あっあの…助けてくれてありがとう…ございます!」
「あぁ…いや。
無事でよかったな!」
男の人はニコッと笑った
笑顔がすごく可愛くて―
ドキ…ン――
?
あれ?
今のドキッてなんだ??
まぁ…いいか。
「あのさっ」
「はっはい?」
緊張感がハンパないよぉぉ「なんであんなとこにいたの?」
「……」
「落ちたら危ないじゃないか!」
「べっ…別に私なんか―」
「?」
「私なんか、
死んじゃえば――」
パチンッ
「!!?」
☆★!?★☆
えっ!!?
今何が…
「…」
「なっ…なななな!!」
「なんで…」
男の人は私の顔を見た
少し悲しそうに
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