ある日…

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「言っとくけどサボりじゃないよ?」 「あっ…はい」 この人、 私の心でも読んでいるのか?? 「なに?」 「えっ、 あっ…いっいえ何でもありません」 なんか…優しいけど… 変な人だなぁ キーンコーンカーンコ――ン~ 「あっチャイムが…」 「……。 」 もう、 終わりか … 教室で戻ったらまた… (お前うざいんだよ) (教室でいるだけで最悪…)(死ねばいいのに…) 「………」 「……どこか行く?」 「えっ?」 何を先輩は言ってるんだ?? 「せ…せせせ先輩。 何言って―」 「だってさ、 なんか…つらそうな顔してるからさ」 この人はなんで人の気持ちが分かるんだろう そんな事言われたらまた泣いちゃいそう… だけどすごくおちつく‥ 信用してもいいかな…?? 「どうする?」 「えっ…あっ大丈夫です!」 ダッ―― (私…なにしてんだろ…) (素直に「はい!」って言えばいいのに…) (また…我慢しちゃった…)
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