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タッ タッ タッ タッ
大臣「これはこれは、女騎士様は元気ですな、しかし城内をバタバタ走るのは余り感心しませんな、勇猛果敢も良いですが、女騎士様も女性ですから、お淑やかにーー」
女騎士「大臣!!」
大臣「は、はい!!」
僧侶「勇者を見ませんでしたか?」
大臣「いいえ、今日はまだ一度も。」
僧侶「そうですか・・・」
大臣「そう言えば、先ほど魔法使い様も外出されるとか。」
女騎士「こんな時に何処へ・・・」
大臣「勇者様達に何か有ったのですか?」
僧侶「それなのですが・・・」
女騎士「いや、僧侶が片時も離れたくないだけだ。手間を取らせたな。」
大臣「いえいえ、では失礼いたします。」
僧侶「女騎士!私はそんな理由でー」
女騎士「解ってるいる。」
女騎士「毒の影響も有る勇者が行方不明なんて混乱を招くだけだ。」
女騎士「ここは私達だけで何とかするんだ。いつもなら僧侶が先に気付く事じゃないか。」
僧侶「そうですね・・・」
女騎士「勇者は常に皆の事を一番に考える男だ。」
女騎士「今、この国に自分が必要だと言う事も充分に理解してるはずだ。」
僧侶「ええ」
女騎士「命に関わったり、不安や混乱を煽る様な事はしないだろう。」
僧侶「ええ」
女騎士「でも心配になるのは解る。」
女騎士「私も突然魔法使いが居なくなったら・・・」
女騎士「とにかく勇者を探そう!」
女騎士「その、、魔法使いも。」
僧侶「はい。」
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