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俺の名前はカカシ。 二十三才で、実家暮し。 仕事を辞めて、バイトで小銭を稼ぎ、へらへらと生きている。 仕事を辞めた理由は、自分に向いていないと思ったからだ。 「あー、中学生の時に逆戻りだよ」 漠然とした夢はあった。小説を書いて金持ちになる。でも、やる気になれなかった。 夜7時。 実家の二階にある自分の部屋で電気も点けず、暗い部屋でテーブルランプの光だけ点け、学習机の椅子に座り考える。 「女にモテない。金もない。才能もない。振り返って思うのは、つまんない人生だったな」 だった?あれ、過去形? そうか、人生、終わってるようなもんだからな。 このまま死んでしまおうか。とさえ、平気で考えるようになってしまっていた。
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