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カカシ
「名前は?」
謎の少女
「ワイコです」
カカシ
「ワイコ?あれかイニシャルのYか?訳あって本名が言えないとか?」
謎の少女
「いえ、卑猥の猥で猥子です」
カカシは椅子ごとひっくり返った。
カカシ
「そんな名前、やめろ!」
その時、暗い部屋で机の上を照らすテーブルランプが一層、輝いて見えた。
カカシ
「もっと可愛らしく、灯(あかり)って名前に変えたら、どうだ?」
謎の少女
「嫌ですよ、そんなシャバい名前」
カカシ
「シャバいって、死語だぞ。猥子よりマシだろうが」
謎の少女
「わかりました、灯でいいですよ」
カカシ
「で、何で俺の部屋にいる?」
灯
「その理由は簡単、クズ人間のような若かりしカカジィを鍛え直す為に、来たのです」
カカシ
「クズ人間だあ?灯、人生の先輩に対する言動には気をつけたまえ」
灯
「はいはい、まずは、こんな掃き溜めのような部屋から出て、外の新鮮な空気を吸いましょうねー」
灯はカカシのTシャツの首元をグイッと引っ張った。
カカシ
「ぐっ、首が絞まる」
灯
「えーーい」
カカシの首元を掴んだまま、ぐるぐる振り回しはじめた。円を描くカカシの体。
カカシ
「っく、っく、空気がっ、吸えん」
青ざめるカカシの顔。
灯
「痛い男、痛い男、地獄の果てまで飛んでけー!」
灯はカカシの体をハンマー投げの要領でぶん投げた。カカシの体は壁を砕き、夜空高く飛んでった。
灯
「おー、出ました、世界新」
灯は自慢気にふんっと鼻息を吐いた。
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