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カカシの体は隕石のようにコンクリートに落下した。全身の骨が粉々に。と同時にまばゆい光がカカシに向かって来た。
黒い車、クラウンだ。
クラウンは勢いよくカカシを跳ね飛ばした。カカシの体はねじれるようにぶっ飛んだ。
カカシ
「痛たたたたたたた!多分、死んでるわ、俺。やべーよ、轢かれた側なのに、飛び出した俺にも非があるしな」
血まみれのカカシは参ったように頭をかいた。
「おい、君!危ないじゃないか!」
運転席からメガネをかけたスーツ姿の背の高い男が、降りてきた。
見た目は二十代後半に見えるが、声は四十代のような貫禄が感じられる。
カカシ
「すみません!ここは示談でいいんで、警察は呼ばないでください!たのんます!」
カカシは土下座した。
「カカシ?」
聞き覚えのある女性の声に、カカシは顔を上げた。
助手席から降りた女の顔を見た。
カカシ
「マナミ?」
メガネの男
「マナミ君の知り合いなのか?」
マナミ
「あ、はい。幼稚園からの幼馴染で……」
カカシ
「腐れ縁な」
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