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カカシとマナミが喫茶店から出る。
店の前の電柱の影から社長が飛び出してきた。
社長
「マナミ君」
マナミ
「社長……ま、待っててくださったんですね」
社長
「もちろん、一人で帰るのは、危ないだろう。送っていくよ」
マナミの尻を撫でる社長。
カカシ
「じゃあ、僕は帰らせてもらいます」
社長
「おい、待ちなさい」
カカシ
「はい?」
社長
「ほれ、受け取りなさい」
カカシ
「うわぁ、百万円だー!スゲー!マジでいいんですか?イライラ棒もクリア出来てない俺がもらっても」
社長
「ああ、ニートの君を怪我させてしまったからね。これからも文芸部副部長ということを誇りにし、自宅警備隊隊長の業務に従順したまえ」
カカシ
「え?何でそのことを……」
社長
「さぁ、行こう、マナミ君」
カカシに背を向けて、立ち去る二人。社長はマナミの腰に手を回して強い力で掴み、抱きよせた。
振り返りカカシの顔を見たマナミの目は涙で潤んでいた。
カカシは百万円を力の限りに握り、その場に立ち尽くしていた。
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