2話

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手元の資料に目をやる。 こんな悲しい気持ちなど、いつまでも抱えていたくは無かった 少しでも気が紛れるのならこの数字漬けの資料でさえマシなものだ ふと後ろから声を掛けられる 声を掛けられたと言うよりかは、小言を言われたというのが近いか 「あははっ、何ですか?天宮さん  俺何か悪いことでもしましたか?」 振り向きざまにそういうと天宮さんは目を見開いた。そして口をひきつらせながら 「ああ、そうだな。結木(ユイギ)。  自覚が無いのなら仕方がない。  私は君がそこで突っ立って呆けている のが悪いことのように思えてね」 そうだった。 この人はこんな人だった 頭いいハズなのになんでこんなに頭が堅いのか ああ、ヤバイ当たりが強くなりそうだ
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