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 柳瀬波光が日陰に空(あ)いている椅子(いす)に腰をおろした。足を高々と組む。愉快そうにいった。 「ウルルク人が自白したよ」 「なんですって」  タツオは思わず叫んだ。 「スリランが犯人のはずがない。あいつはぼくの友達だし、ウルルクの独立を願っていた。日乃元(ひのもと)の国だって愛していたんです」  鞭(むち)のように細い腕をあげ、柳瀬がウエイターに注文した。 「わたしにもフルーツカクテルをひとつ。吐(は)いたのはカイ・チャッタニンとジャン・ピエール・スクラポン。銃撃ロボットの搬入と設置を実行したのはその2名だ」  カイが必死に叫んでいた言葉を思いだす。ぼくたちは無罪だ。ウルルク万歳。日乃元万歳。あのカイがほんとうに自分の命を狙ったのだろうか。タツオは混乱してなにも考えられなかった。ジョージがすかさず質問した。 「動機はなんですか」
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