キルブレイン

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その声の主は親父だった。   俺は後ろで俺の開発したブレインドライブとブレインコードを持つ親父を決して見なかった。目を合わせたくないんだ。   真っ暗なパソコンの画面に反射して映る親父の姿が憎らしく、俺は画面から目を逸らす。 「ゲームを作っているんだよ。親父」 「……ほう。これが、か」 「あぁ。俺は、今、親父達が開発しているブレインドライブの開発に成功したんだ。一人で、な」   しばらくして、後ろから、舌打ちをしたような音が聞こえると、 「そうか……お前には出来すぎた物を……これは没収させてもらう。学校に行かなかった罰としてな」   そう言って、親父は俺の部屋を出て行った。   別に悔しいとは思わなかった。作ろうと思えば、また作れるのだから。だが、親父の悔しそうな顔を見れなかったのは少し残念だった。   次の日から親父は家に帰ってくる事はなかった。
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