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本人から預かったままの、“曰く付き”の砂時計と
(そろそろ良ぇかいな、氏郷くん。)
互いを信じ合う心。
(此れ以上はもう、待たれへんで。)
そして芝山に托された便り。
今はまだ、たった其れだけである。
其れでもいつも
彼は、芝山は笑っていた。
(鬼遊び、始まり始まりや。)
いつも通りなのだ。
自分だけが置いて行かれるのも、其の行き先を探し当てるのも。
今回は偶々、其処に闇が絡んでいる。
其れだけの事実と
割り切れるだけの場数を、彼も既に経験していた。
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