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「いや、信長様が向こうや言わはるから俺」
「ははっ、虚けてみた。」
「もー。嫌や。からかわんといて下さい。」
「じゃあ、忠三郎の事、宜しくね!」
「もう行ってもーたんですよね。」
「おう、励めよ!」
きらんと口元を輝かせて。
信長は今日も緩やかな下知を飛ばして来る。
(ああ、またこの感じかぁい。)
ありったけの違和感を押し付けられ
芝山だけの未来を左右する戦いが、静かに幕を開けていった。
(ほんま、俺の知らんとこでばっかりや。)
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