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「受かっ・・・た!」
オレは紙を握る手に力を込めた。
散々頭に叩き込んだけど、実際に照らし合わせて確認しないと信じられない。何度確認しても、目の前に広がる数字の羅列の中の一つが、オレが握っている紙に書かれた数字と一致する。
…間違いない。
『合格』という二文字が浮かび、堪らずガッツポーズを決めた。
「おめでと、凛」
隣に立つ親友が微笑みかけてきて、頷きながらもある不安が生まれる。
「快里は?まさかーー」
認めたくなくて、続きは濁した。
その瞬間、快里はぷっと吹き出す。
「俺も受かったよ!凛と同じ、春から高校生!」
笑い混じりに言う快里に、オレは騙されたようなやり場のない恥ずかしさに見舞われた。考えてみれば、オレが受かったのに快里が落ちるわけがなかった。すぐに喜びが蘇り、気持ちを素直に表す。
ーー春からオレ達は高校生・・・
そう、18歳にして高校生になる。
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