443人が本棚に入れています
本棚に追加
◇◇◇
その夜
我が家にオレだけの怒号が飛んだ。
凛「ざけんな!オレはなんっっも聞いてねーぞ!?売るなんて反対だからな!」
人生の一大事に近所迷惑なんて気にしてられない。電話口から聞こえるぶりっ子声が余計にオレの神経を逆撫でする。
≪でもぉ~。そんな大きな家に独りぼっちは寂しいでしょ~?せっかく高校生になるんだしぃ、ママは寮とかで友達と楽しく青春してほしいわけ♪≫
何を今更母親っぽいことを。
昔から全部勝手に決めやがって。
凛「…ばあちゃんの物がいっぱい残ってんの。簡単に売るとかやめろ」
大丈夫。
オレは正しい。
何を言われても言い返せる自信があった。
最初のコメントを投稿しよう!