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「私をこれ以上困らせないで下さい。」
これは、心からの本音。
いや、本当に困らせないでほしい…。
「俺の今の生きがいお前だもん。」
「それはどういう意味ですか!?いじって遊んで楽しんでるってことですか!?」
「それもあるけどいろんな意味で。」
その言葉を聞いて首をかしげた。
「どんな意味で…?」
「井上は俺の予想の範疇を越えてるから。飽きないし面白い。」
「…それは誉めてるんですか?」
「まあ、誉めながらけなしてる感じ?」
…この人といると突っ込みどころ満載で疲れる。
「伊藤くんこそ予想の範疇超えてますよ。」
「俺が?」
「はい、そうです。ありえない行動いっぱいおこすし、有言実行タイプだし本当に黒髪にしちゃうしびっくりさせられることばかりですよ、」
「だって、口ばっか大きいこと言ったって本当に最後まで行動できなきゃカッコ悪いじゃねえか。」
「でも、そんな伊藤くんも中途半端なこと一つあるんです。」
「…何だよ?」
「秘密です。」
そういって私は人差し指を口の前にもっていった。
「なに…俺に押し倒されたいの?」
「当分喧嘩禁止なら当分エロ禁止です。」
「…くっ…。」
伊藤龍之介は不満気に顔をしかめた。
"最後まで私をいつも襲いきれませんよね"
こんなこと言ったらぶっ殺される。
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