55人が本棚に入れています
本棚に追加
真顔でキッパリ言い切ってみせた。
「へー教えないつもり?」
「はい、伊藤くんには関係ないですから。」
「言わないと襲うよ?」
「なんでそうなるんですかっ!?」
「なに、どうする。おそわれる?それとも言う?」
「…っ…」
ため息をついて肩を落とした。
言ってもこの人には関係ないしなあ…
襲われるくらいなら言ったほうがマシだ。
伊藤龍之介の怖いところは、有言実行。
やるって言ったらやりかねない。
「綾瀬くんです、綾瀬朝希くんに誘われたんです。」
「ああっ!?」
伊藤龍之介の顔の眉間にしわがよって眉毛が上がった。
「ああ!?ダメに決まってんだろ。」
「何であなたにそんなこと決められなきゃならないんですかっ!?」
「とにかくダメって言ったらダメ。」
「意味分からないです!!あなたに関係ないでしょう!!」
「関係ある!!綾瀬は俺のダチだから尚更関係あるっ!!」
「尚更意味分からないんですけど、あなたは人の幸せを邪魔したいだけでしょう!!?」
最初のコメントを投稿しよう!