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「な、井上?」
「……ハイ。」
何で私に話題をフルかな…。
「真琴ちゃん、勉強お疲れ様。また明日ね。それじゃ!」
「うん、ばいばい。」
凛子ちゃんは私に挨拶したあと伊藤龍之介に頭を下げて歩き去って行った。
「俺ってそんなに危険なのかなー。」
「当たり前じゃないですか。」
「これでも昔よりはまともになったと思うんだけど。」
「私は昔を知らないから分かりません。」
昔はすげーよ、あはあはっ!!
って大声で彼は馬鹿みたいに笑ってた
黙ってりゃあかっこいいのに本当にもったいない。
「今日は寒いですねー…!」
電車を待つ駅のホームで私は身を縮めた。
「…そうか?」
伊藤龍之介を見ると異常なほど着込んでる。
「何枚着込んでるんですか?」
「結構着込んでる。むしろなんでお前セーラーにニットだけなの?」
「朝は大丈夫かなって思って。」
そう言うと何かが私の肩の上にかぶせられた。
見てみるて真っ黒にキンボタンがついてる。
「学ラン、はおってろよ。」
「いいですよ!伊藤くん風邪引きますよ」
現にこの人はこの間、風邪引いてたから
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