教室の彼

20/20
前へ
/40ページ
次へ
学ランからは香水の匂いがする。 甘くてクラクラした。 「その学ラン羽織らないなら今すぐ体で温めてやってもいいけど?」 意地悪そうに聞いてくる彼に私は目を会わせられなくてうつむいた。 「…ありがとう。」 小さい声で呟いた。 「どういたしまして。」 …聞こえてたんだ。 返事がかえってきてびっくりした。 …………………… ……………… ………… 、
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加