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「今、授業中ですよ?」
ついまじめな顔でまじめな声のトーンで言ってしまった。
「お前はわかってねーなー。」
「何がですか?」
「俺は、黒板とか数学とか榊原じゃなくてお前に興味があんの。」
「…。」
つい目を見開いてしまう。
心臓がぎゅうっとはねた。
いや///
だまされちゃいけない。
私に興味があるんじゃなくて女の体に興味があるだけんなだから。
「だまされませんよ、」
「…は?」
「あなたは、私に興味があるんじゃなくて女の体にしか興味ないんですよ。」
伊藤龍之介は眉間にしわをよせて私を見た。
「お前、まだそんなこと思ってんの?」
「多分。一生思ってると思いますけど?」
「…まったくわかってねーなー
。」
そう言い残して前を向いてしまった。
……結局前向くんだったら最初から前向きなさいよ。
はあ、とため息をついて目の前を見つめた。
本当にであった時の伊藤龍之介とは変わった気がする。
まあ…髪の毛の色のことも若干あるけど。
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