教室の彼

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教室の彼

ピピピピッ… 目覚ましの音に起こされて時計を見る。 6時45分…いつも起きる時間だ。 まだ半開きの目を軽くこすって眼鏡を探す。 やっと視界が開けた。 部屋を静かにでてみるといつもと違う変化に気づく。 「あれ…コーヒーの匂いがする。」 いつも朝ごはんも飲みものも自分で用意してるからこの匂いはおかしい。 「…もしかして。」 階段をかけ下りてディビングのドアを開ける。 「おはよう、真琴。」 「…お母さん、仕事は?」 そこには珍しく朝ごはんの支度をしている母親がいた。 「2日間、休みをもらったのよ。」 鼻歌なんて柄じゃないのにお母さんは気分よさそうにうたっていた。
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