心の声

1/8
前へ
/40ページ
次へ

心の声

「冷たい…。」 冬本番のこの時期。 朝、家から出ると冷たい風がいっきに私のコートの中へと吹き抜けた。 学校指定のコートは普通のコートより寒い…。 マフラーで顔の下半分を隠して駅まで顔をしかめながら歩いた。 駅につくと、見覚えのある人影。 「おはよう…綾瀬くん。」 私はその人影のもとにいき話かけた。 「おはよう、井上。」 いつもの優しげなさわやかな笑顔に私はホット落ち着く。 「今日はなかなか寒いな。」 「うん、」 その人影は綾瀬くん。 いつもばったり会ったとき私からあいさつしたことなんてなかったな…。 今日が初めてかも。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加