悪夢の始まり

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彼は口を開いてゆっくりしゃべりだした。 「…俺、1年の頃から、井上先輩のこと気になってて  いきなり付き合ってくださいなんて言えないけど  メアドだけでも教えてもらえませんか?」 金髪ってところからなんかこのひと… 普通じゃない気がする。 「すいません…あの、付き合ってる人いるんで……。」 「あ、そうなんすか…知らなくてすいません、  でも……アドレスだけでも……ダメですか?」   こんな経験ないから、どうしていいかわからない……。 早く帰ってほしい……。 ここに龍之介がきたら絶対危ないもん。 「じゃあ…アドレスくらいなら……。」 そう言って私はその人とアドレスを交換した。 名まえは佐野雄太……、 うちの高校の2年生。 ・
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