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悪魔の涙
放課後の教室、
いつものように真琴を待っていた。
メールが来たのは1時間前。
*今日は、先生に呼び出されてしまって手伝いがあるので帰り待って*
少し…?
1時間も経過シテマスケドネ。
音楽を聞いたり、携帯でテレビ見たり…
まあ、テレビをつけた瞬間CMで、雅希が出てきたのは想定外だったな。
早く戻ってくんのかなあ、それともまた先生に捕まってんのかなあ。
そんなこと考えながらのんきに待ってるともの凄い勢いで廊下を誰かが走ってくる。
誰だよ、うるせーやつだなあ。
教室のドアのほうに視線を向けるとその足音の犯人は何故か俺のいる教室を覗いて息を切らしていた。
コイツ…、真琴と同じクラスの奴だ。
名前までは定かではないけど。
「俺は季結乃…、あんた井上が…」
ってかコイツ…顔の痣といい、腕の骨折?といい…
喧嘩でもしたのか?
季結乃…って名前的に日本人じゃなくて韓国人か…?
そいつの容姿、名前についてひたすら考えてしまった。
「真琴がどうした?」
アイツなら、今先生の手伝いしてるはずだけど。
「…俺のせいでっ…井上、多分今佐野に話つけにいったんだ。」
顔の痣手の怪我…。
佐野の名前が出てきたときに、アイツにやられたのかってすぐ分かった。
「…俺のせいでって…どういうことだよ。」
季結乃は俺に朝のことを全て話してくれた。
「まて…お前の勘違いってこともある。」
アイツにはちゃんと佐野に関わるなって…むやみに近づくなって警告してある。
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