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声を聞くと私の背筋はぞっと凍った。
佐野くんの声が私の恐怖をぐっとあおった。
駐車場にある柱に体をロープで縛られて口にはガムテープを貼られていく。
怖くて怖くて怖くて
目には涙がいっぱいたまっていった。
「なんか喋りたい?」
1回貼られたガムテープを外されて思ってたことをそのまま感情にした。
「なっ……何で!!!なんでこんなことするんですか?!」
命一杯叫んでも誰もくることはない。
こぼれる涙を佐野くんは自分の手で拭きとった。
「ん?いまにわかるよ。」
スカートの下の太ももを触りながら笑みを浮かべて優しく答える佐野くんをここまでにくいと思ったことはあったか…。
「やだ!!触らないで!!」
目を見開いて奇声を発した。
ドカっ。
口のまわりに鈍い痛みが走った。
私……これ、経験ある。
今、殴られたんだ………。
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