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金持ちって…
どうしてこう自分の予想の範疇をはるかに超えた生き物なんだろうか。
豪華客席…。
フェリーとか、ボートじゃないよ、
デレビでよく見るあのタイタニック号みたいな大きさの船を…
まさかの所持。
「まぁ、とりあえず中入るぞ。」
手を差し伸べてきた龍之介は、まるで私の様子をうかがうようにして手を握ってもらうのを待ってる。
「うん。」
ゆっくり手を差し伸べて力なく彼の手を握った。
ギュッ
その2倍くらいの力で握りかえしてきた龍之介。
後ろ姿を見据えるとなんだかたくましく思えた。
、
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