17人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず龍之介についていけば大丈夫。
…のはず笑
船内に入ると、美味しそうな料理の匂いや海の匂い、そして香水の匂いも混ざっていた。
「夜になればこの3倍くらいの人がこの客船に集まる。」
「えっ、3倍…。」
今現在ですら人はちらほらいるのに、3倍って…
どんだけ多くの人に誕生日を祝ってもらうつもりなんだ。
こころのなかで苦笑しつつも船内の奧に進む。
「こんにちは、龍之介坊ちゃん。」
声のしたほうに私も龍之介も振り返った。
そこに立っていたのは品の良い中年の女の人。
綺麗だからおばさんとはあえて言わなかった。
、
最初のコメントを投稿しよう!