夜の海

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とりあえず龍之介についていけば大丈夫。 …のはず笑 船内に入ると、美味しそうな料理の匂いや海の匂い、そして香水の匂いも混ざっていた。 「夜になればこの3倍くらいの人がこの客船に集まる。」 「えっ、3倍…。」 今現在ですら人はちらほらいるのに、3倍って… どんだけ多くの人に誕生日を祝ってもらうつもりなんだ。 こころのなかで苦笑しつつも船内の奧に進む。 「こんにちは、龍之介坊ちゃん。」 声のしたほうに私も龍之介も振り返った。 そこに立っていたのは品の良い中年の女の人。 綺麗だからおばさんとはあえて言わなかった。 、
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