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20分くらいたつのだろうか、もうそろそろ龍之介の家につくというときに、綾瀬くんは口を開いた。
「勢いでここまで来ちゃったけど、着いたら…どうしようか。」
下に俯き加減で喋る綾瀬くんをチラっと横目で見て私は目の前を見据えた。
「龍之介と会って話そう。」
何の迷いもない、むしろ綾瀬くんには連れてきてくれたことを感謝してるほどだ。
私に前にすすむきっかけを与えてくれたんだから。
「そうだな…、2人で話して来い。」
「…どうして?」
綾瀬くんはふっと一瞬だけ笑ってみせた。
そう…、
たった一瞬だけ………ー
「俺と井上が休日に一緒にいたらアイツどんな顔してどうなるか分かるだろ?ましてや遊園地行ってたなんて知られたら、
確実にぶっ飛ばされるな…。」
、
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