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ライバル-2
「やだ!やめて!!」
大声を上げて俺の体の動きを止めたアイツ。
黙って真琴の顔を見上げると、鼻をすすって涙を堪えてた。
「私ばっか…気持ちよくなっても何の…何の意味もないんだよ。」
全身の力が抜け、肩を落とす俺。
真琴は立ち上がり下着を身につけるとベッドに座り直した。
「…ごめん。」
嫌がる真琴に無理強いさせて一体何が楽しかったんだろう。
コイツにここまで拒否られたこともないし、俺の頭は若干困惑していた。
「嫌な訳じゃ…ないんだよ?龍之介とHすること。」
力なくそう呟いた真琴のほうに顔を向ける。
茶色に染まった真琴の髪の毛に、俺は無言で触れた。
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