ライバル-2

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都会の空って何でこんなに狭く感じるのかな…ー。 高い高層ビルが立ち並ぶ都会は、地上から見る空がとっても狭い。 「何考えてんだ?」 「なんでもない…。」 龍之介は顔を少ししかめると、ふーん。と小さく呟いてエレベーターの中へと私の手をぐいぐい引っ張った。 「誕生日は?」 「…4月…。」 「は!?過ぎてんじゃん!何で言わないわけ?」 不覚にも18の誕生日を忘れていたなんて つい最近、学生手帳を見て思い出したなんて恥ずかしい。 「私も最近、思い出したの…。」 「自分の誕生日、忘れてたわけ?」 「…まぁ…うん。」 、
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