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ホテルから吉野さんの運転する車に乗り込んだ私達。
最近の龍之介はやたらくたら目的地を知らせないまま出かけたがる。
「最近さー、多いと思わない??」
「なにが?」
「ん?、ついてからのお楽しみパターン。龍之介のお父さんの誕生日パティーもそうじゃなかった??」
「…まぁまぁ…。」
苦笑いを浮かべながら片肘ついてる龍之介を睨みつける。
その視線に気づき私と目を合わせると小さくあははと言って言葉をにごしていた。
…さては、思い立ったら即行動タイプか。
ふむふむと納得しながらも窓の外の景色を眺めていた。
「今回の目的地は…最初から教えてたらつまんないから。
内緒にしている価値は充分にある場所だ。」
、
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